人事担当者

1minuteアンケート

<集計レポート>地域による学生の特徴・違いについて

アンケート期間:2025/06/03 から2025/06/18

地域によって、学生のエントリー傾向や志望動機、コミュニケーションスタイル、さらには入社後の適応にまで違いがある——そんな声を耳にすることが増えてきました。そこで今回は、皆さんが採用活動の現場で実際に感じている「地域による学生の違い」やちょっとした気づきについて、ミニアンケートを実施します。
なんとなくの印象や違和感レベルでも構いません。ぜひ率直なご意見をお聞かせください!
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今回、75名の方に回答いただきました。皆様、お忙しいなかご回答いただきありがとうございました。

<集計レポート>地域による学生の特徴・違いについて

アンケート期間:2025/06/03から2025/06/18

地域によって、学生のエントリー傾向や志望動機、コミュニケーションスタイル、さらには入社後の適応にまで違いがある——そんな声を耳にすることが増えてきました。そこで今回は、皆さんが採用活動の現場で実際に感じている「地域による学生の違い」やちょっとした気づきについて、ミニアンケートを実施します。
なんとなくの印象や違和感レベルでも構いません。ぜひ率直なご意見をお聞かせください!
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今回、75名の方に回答いただきました。皆様、お忙しいなかご回答いただきありがとうございました。

1ミニッツアンケートにご回答ありがとうございました。

採用活動における大学地域での学生の特徴の差異について

「都市部と地方」または「関東・関西などのエリア」によって違いを感じている人が合計89.3%と、非常に高い割合を示しています。これは、地域性が学生の志向・行動・印象に与える影響を、多くの採用担当者が体感していることを裏付けます。
最多回答である「都市部と地方で違いを感じる」は60.0%でした。学生の情報収集力・志望企業へのアプローチ方法・就職観などにおいて、都市部の学生がより積極的・戦略的であるということも背景にありそうです。

採用活動時における具体的な違い

「就職活動のスピード(54.8%)」が最多回答でした。特に都市部に通う学生の方が早期から動き出し、情報感度が高いという傾向が強いと見られます。これは企業側にとって「タイミングを見誤ると優秀層を取りこぼす」リスクを意味しており、地域ごとの動き出し時期に応じたアプローチの設計が必要とされます。

「キャリア観・志向(34.3%)」「就職活動に関する情報量(34.3%)」も高いスコアを示しており、都市部では選択肢が多いことによる視野の広さや企業との接触機会の豊富さが、意識や判断軸の形成に影響を与えていると推察されます。地方では「安定志向」や「地元重視」などの傾向が要因にあるかも知れません。

その他の項目を見てみると、「意欲やモチベーション(23.3%)」、「自社への志望度(12.3%)」も一定数の回答がありました。企業認知の有無や業界への理解度が志望度に影響していることが考えられ、特に都市部以外では知名度の低さが不利に働く可能性があるといえるでしょう。

出身大学の地域によって、入社後の適応に違いについて

回答の中で最も多かったのは「ほとんど違いを感じない(49.3%)」でした。これは、出身大学の地域よりも個人の性格や資質、職場環境との相性の方が適応に大きく影響していると捉える人が多いことを示唆しています。また、多くの企業でオンボーディング施策が一定程度整っていることも、地域差の影響を緩和している可能性があります。一方で、「明確な違いを感じる(5.3%)」は少数派で、「地域差」はあくまで採用フェーズに特有の現象といえそうです。

入社後の具体的な違いについて

「大学地域による違いを感じることはない」が50.0%と最も多く、多くの担当者は入社後における地域性の影響を限定的と認識していることが分かります。
採用フェーズでの地域差と異なり、業務やカルチャーへの適応は個人要素(性格、努力、支援体制)によると捉えられている可能性が高いといえるでしょう。

具体的な違いとして多かったのは「仕事に対する姿勢(28.1%)」「生活環境への適応(25.0%)」であり、地方出身者が都市部の生活・勤務環境に馴染むまでに心理的・環境的ギャップが生じやすいことを示唆しています。生活面では「通勤や物価の差」「一人暮らしの慣れ・不慣れ」などが挙がるケースも想定されます。

「社内コミュニケーション」は18.8%と一定数いますが、直接的な業務遂行における地域差(=業務習熟速度)」を挙げた回答は1割以下(9.4%)と少数派でした。

採用活動において、大学の地域差は単なる傾向の違いだけでなく、物理的制約(移動・費用)、情報格差、行動開始時期のズレといった、実務的な課題として強く認識されているようで、実際には以下のような声が寄せられています。

「都市部の大学であればその大学について情報を知っているが、地方大学は情報が少なく、比較判断が難しい」
「大学の所在地よりも、学生の出身地のほうが影響が大きいと感じる」
「就活への積極性や動き出しのタイミングは、大都市圏の学生が早く、地方圏の学生はゆっくりに感じる」
「大学地域よりも、志望企業の地域(都内志望か地方志望か)に大きな差がある」
「若者の上京志向がさらに強まっている。首都圏(特にベンチャー)の初任給が高騰し、地方の企業では対抗が難しくなっている」